ミューズのコラム



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フランス語で読んでみる2022/05/02



時事から、アート、経済、歴史、科学そして哲学。わかりやすく記事にまとめられています。

フランス語中級以上学習者におすすめです。
https://lelephant-larevue.fr

地政学からみる世界2022/04/07



世界的視野で政治学を理解するにはなぜ過去にこのようなことが起こったのかを地政学からみてみると納得することが多い。物事を主観的に見ると必ず偏見が生じる。そしてこのような時代だからこそ、様々な角度から物事を俯瞰することが大切だと思う。歴史や政治を地理的観点から検証する。『地政学からみる世界』手にとっていただきたい1冊。日本語版あり。

Prisoners of Geography: Ten Maps That Tell You Everything You Need To Know About Global Politics
Author: Tim Marchall

The Pozzi Gospels2022/03/22



16世紀にHakobによって描かれた福音書。アルメニアはトルコやジョージアに隣接する国。写本のページをめくると箇所箇所にイスラムの影響が見られます。目を大きく見開き驚いた顔がなんだか人間性を感じとることができます。

Done by Hakob in the 16 th century. Here’s the unique way of depicting people in this manuscript. Not as refined as Renaissance nor nondescript manners as medieval Europe. The figure shows individual and unique ways. Though this manuscript is religious, we can feel the sense of uniqueness.

The Pozzi Gospels
Hakob of Julfa (Hakob Jughayets‘i)
1586
Armenia, Keghi
Private collection

https://vimeo.com/659274968

『土曜日講読』講座について2022/03/07



朝日カルチャーセンター中之島『土曜日講読』講座について。先日の土曜日受講生の皆様に4月からこの講座が閉講になる旨をお伝えすることになり大変ご迷惑をおかけ致しました。ケネスクラークのcivilization途中より担当させていただき、そしてH.G.Wellsの ''A Short History of the World''を購読し始めて早くも1年が経とうとしています。ずっと手探り状態で試行錯誤しながらこの講座と向き合ってきているように思います。

私の諸事情で4月から休講させていただきますが、秋には再開できるように準備を進めてまいります。ご迷惑をおかけいたします。

さて、現在ローマ帝国と同じタイムスパンで同じ陸続きの大陸の東の帝国である漢王朝について読んでいます。島国と違い大陸は気候変動や疫病などが原因で民族はどんどん流れていきます。でも大陸はやはり大きくまだこの時代これら二つの強力なステーツがお互いに遭遇することはありませんでした。日本の教育では歴史を学ぶ際になかなかパラレル(平行)に歴史を俯瞰することをしません。またウエルズがこの本を書いたのは100年以上も前です。西ローマも次第に衰退の時代へと突入していきます。
歴史を深く読み始めるとあるパターンが見えてきます。今の時代も昔と変わらず巡り巡るのですね。今年で戦後77年年を迎えます。コロナ前から欧米で問題となっていた移民問題。そしてコロナパンデミック。そして最近ではウクライナーロシア情勢など。世界が非常に不安定なフェーズに差し掛かっていると思います。これは持論になると思いますが、歴史知るということはとても大切なことだと思います。(ある偏っただけの歴史材料は時には危険ですが。)様々な視点から書かれた歴史書を読んでこれはどうだろうか?と冷静に吟味する力をやしなわなければいけません。時代により考え方は変わり捉え方もかわります。私たちがみな同じ情報を共用しているわけではありません。

受講生の皆さんはもうとても熱心な方が多く私が足元にも及ばない教養を身につけられておられます。講座の中でその時代時代の文化や美術そして宗教、政治体制などなど多岐にわたる話題は私にとっても大きな学びであります。感謝感謝。
3月もあと残り1回の購読となります。ローマの後半を読んでいきます。

BiblioSalon再始動!2022/02/25



コロナ禍前は活発に単発講座の一環として行開講していたビブリオサロン。2年前に心斎橋校を閉校したと同時にミューズでのビブリオサロンはお休み期間にはいりました。そんな中、塚口カルチャーではこの間もずっと定期的に英語で文学作品を読むという講座が続きしっかり定着しつつあります。昨年の秋からオスカーワイルド著の『ドリアングレイの肖像』を読んでいます。こちらのクラスではメインテキストである英語学習者用のテキストを用いながらも原文も取り入れてじっくりと作品を楽しむことを試みています。

さて2022年春、再始動の時期です!ビブリオサロンをミューズで復活!活字を声に出し、ストーリーを頭の中で映像化する。そしてストーリーは感情を入れて音読してみる。ストーリの人物像の心理的感情などを自分なりの解釈を英語や母国語を用いて表現や比較をし、参加しているメンバーと『あーだ・こーだ』と語る。 

2週間に一度のこの時間は日々のルーティン生活から離れてちょっとバーチャルなタイムスリップを味わう。いかがでしょう?少しでも興味を持たれたらお気軽にお問合せください。

世界をよみとく『暦』の不思議2022/01/31



今日は1月最後の日。そして明日、2月1日は旧正月です。節分が2月3日なので、翌日は立春。この漢字の通り『春の始まり』です。旧正月は旧暦を基にしたお正月。日本も明治5年(1872)11月9日に改暦をするまでは旧暦を用いて生活をしていました。さて、この年の1872年の12月3日から暦を変更するとする大きな改革だったのです!この改暦をわかりやすく解説したのが、福沢諭吉著の『改暦弁』という本で、『太陽と太陰暦(正確には太陰太陽暦のこと)との弁別』というくだりに『この度太陰暦をやめて太陽暦となし、明治5年12月3日を明治6年1月1日と定めたるは1年にわかに27日の相違にて世間にこれを怪しむ者も多からんと思い、西洋の書を調べて彼の国に行われる太陽暦と古来支那日本等にもちいる太陰暦との相違を示すこと左の如し』と記してあったそうです。

この改暦によって旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になりました。ここで27日間をとばしたことにより、日本史には空白の1ヶ月が生まれたということです。様々な暦にちなんだ逸話が出てきます。暦の不思議に迫ってみよう!ちなみに暦は英語でcalendarといいます。

世界をよみとく『暦』の不思議 著:中牧弘允

Etruscan Civilization2022/01/29



朝日カルチャーセンター中之島『土曜日講読』講座。ついに古代ローマ時代に突入!まずはエトルリアについて。エトルリア人はイタリア半島中部の先住民で、非インド・ヨーロッパ語族。100年前に書かれたH.G.Wellsの本の中ではこの民族はギリシャからイタリアに移民したという見解で捉えられているのですが、近年の考古学的研究やDNA鑑定により多くのエトルリアの謎が紐解かれました。彼らの文化の特徴は享楽的で現人生を謳歌すること。お墓の壁に描かれた絵は初期の頃、ダンスをしていたりなど楽しそう。彫像や貴金属も煌びやか。当時の高度な文化を垣間見ることができる。しかしながら時代と共に古代ローマの興隆、エトルリア人は古代ローマ人と同化し彼らの文化は消滅。

さて、古代ローマ史は私の大好きな歴史の一つ。塩野七生さんの著書も大好きなのですが、ルネサンス時代までお預け。まず、古代ローマ史を読むなら本村さん著の本がオススメ。数々の本を書いていますが、こちらの『ギリシャとローマ』わかりやすくてオススメです。 

世界の歴史5 ギリシャとローマ  中公文庫  著 桜井万里子/本村凌二

The Boy, the Mole, the Fox and the Horse 2022/01/18



Friendship についての絵本。ちょっと肩を張りすぎてしんどくなった時、まわりの景色を楽しむのも忘れるぐらい走り続けてしんどくなった時、ちょっと立ち止まってこの本を読むとなんだか肩の緊張がほぐれるかもしれません。内容も素敵なんですが、この本の中に描かれている絵、そして字体がまた素敵なんです。日本語訳も出ています。

The Boy, the Mole, the Fox and the Horse -by Charlie Mackersy

ビブリオサロン2022/01/11



1月11日の今日は久々の雨。成人式も終わりお正月気分も抜けてきたところ。受検生の皆さんにとっては今週末に共通テストを封切りに本格的な入試シーズンに突入します。この時期はとても寒いです。体調管理を入念にそして皆さんあったかくして入試に挑んで下さい!

さて、昨年までこのコラムは『ミューズのコラム』として様々なことを綴っていたのですが、エキサイトブログとうまく使い分けていくのにあたり、リニューアルをすることに決めました。エキサイトブログもyoung lernersと一般とを分けていたのですが、一緒にまとめて、ミューズのコラムに。

こちらは改めて『ビブリオサロン』のタイトルにしました。オススメや話題の本などなど、本を通じていろいろなことを発信できたらよいなと思っています。インスタグラムのmuse_eng_bibiliosalonからもご覧いただけます。重ねて宜しくお願いいたします。

本日は冬至です。2021/12/22



2月22日の今日は冬至ですね。日本ではカボチャを食べたり、柚子湯に入ります。柚子独特の芳香が邪気を払うと言われています。クリスマスから年末にかけて寒さが厳しくなると言われているので浴槽にいくつか柚子を浮かべてゆっくり身体を温めるのはこれまたこの時期ならではの風物詩。さて冬至は古代から北欧や欧州においても様々なお話しがあるのですよ。この時期の北欧は太陽の光をみることのない日が何日も続きます。冬至を機に次第に日が長くなります。太陽が戻ることを祝って古代の人は何日間も火を焚きご馳走を食べてこの時期に祝宴をあげたといわれています。




ヘレニズム時代2021/11/07



朝日カルチャー中之島の講座『土曜英語講読 A short history of the world」11/6は Hellenistic Worldについて読みました。合わせてサモトラケのニケを紹介しました。翼のはえた勝利の女神ニケが空から船の先へと降り立った様子を表現した彫像で、風は女神の身につけているキトーンのドレープ(ひだ)が足にまとわりついていています。とても動的な彫像です。頭部と両腕は失われているのですが、今日でも私たちを圧巻する素晴らしい作品です。古代ギリシャ人の身につけていたトーガは、インドから中央アジア、中国、朝鮮半島を経由して日本の仏教彫像で見ることができます。今日の西洋思想は古代ギリシャがベースとなっています。次回の講座も引き続きヘレニズムの世界を探求していきましょう。

英語で学ぶ美術史、MUSEでもレッスンを受講して頂けます。ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。

新講座はじまりますよ〜。2021/10/11



塚口カルチャーセンターでの新講座『じっくり読むPicture of Dorian Gray』の体験会を本日実施いたしました。予測以上に多くの方にご参加いただき嬉しい気持ちでいっぱいです。有難うございました。オスカーワイルドは一般的にはあまり名の知れたライターではありません。でも彼は芥川龍之介、遠藤周作に夏目漱石と日本の作家に影響をおよぼしました。どこか人間の持つ影の部分を作品にぶつけたのがオスカーワイルドの特徴ではないでしょうか。

19世紀の英国の社会背景もお話にいれながら、オスカーワイルドの文学の世界を一緒に触れていきたいと思います。

10月25日から講座がはじまります。
宜しくお願い致します。

10月から始まる新講座@塚口カルチャー2021/09/28



ドリアングレイの肖像画を10月から読みます。基本は英語学習者用のテキストを読んでいくのですが、箇所ごとに原書を導入しながら、ゆっくりそしてじっくりと読み進めていきます。10月11日のトライアルは、この講座の紹介と著者であるオスカーワイルドについてお話します。参加者ご希望の方は、塚口カルチャーまで直接ご連絡ください。
https://www.culture.gr.jp/detail/tukaguti/itemview_48_903048323.html?preview

8月28日のMUSE は・・・・.2021/09/03



8月最後の土曜日、久々に甲子園口校・みてじま校でキッズイベントを開催し、同日、陽子先生によるトライアルレッスンを甲子園口校で行いました。

コロナ感染は止まるところを知らずむしろ感染がどんどん蔓延している状態が続いています。このような時期であったのですが、きっちりと感染予防対策を行いまた参加者のグループもいくつかに分けて無事開催することが出来ました。保護者の皆様ご協力有難うございました。

イベントの計画をたてても先が見えないので臨機応変な対応が必要とされます。一方で「こうでなくてはいけない!」という従来の考え方から、こんなことできるよ〜!という新しい発想も柔軟になってくるのではないかとポジティブに考えるようにしています。早く、普通の日常に戻ることを願うばかりですが、はたまたいつまで続くや? ちょっとした喜びやワクワク感を持つことも大切。これからも折をみながら、できる時に、(勿論、ちゃんと感染予防対策をとりながらです!)小さなイベントの機会を作っていけるよう計画をたてていきたく思います。

後藤が8月28日のイベントのブログをアップしています。お時間のある時に是非ご覧ください。

https://musekids.exblog.jp/28842704/
https://musekids.exblog.jp/28842741/

ヴァイオリン体験会2021/08/01



ヴァイオリニストYukako氏によるヴァイオリン体験会を甲子園口にて開催いたします。是非ヴァイオリンの素敵な音色を体験してみてください。

ケネスクラーク'Civilisation'を読み終えて2021/03/31



7月から朝日カルチャー中之島校で引き続きをさせていただいた講座ケネスクラークの'Civilisation'第6&7章、3/20日に無事終えることができました。私はこの2章しか担当していないのですが感無量!! ケネスクラークの知識量にもうただただ驚きばかり、ルネサンスからバロック時代の中で、美術はもとより、歴史や社会背景、音楽・劇など多岐に学ぶことが出来ました。
この本の最後の章にケネスクラークが記したことを引用したいと思います。
まさしくこの部分が彼が最も伝えたかったところではないかと私は思いました。

I believe that order is better than chaos, creation better than destruction. I prefer gentleness to violence, forgiveness to vendetta. On the whole I think that knowledge is preferable to ignorance, and I am sure that human sympathy is more valuable than ideology. I believe that in spite of the recent triumphs of science, men haven’t changed much in the last two thousand years; and in consequence we must still try to learn from history.
History is ourselves.

私は秩序のほうが無秩序よりも、創造のほうが破壊よりも良いと信じる。私は剛よりも柔を、復讐よりも寛大を好む。大体のところ私は知識のあるほうが無知識よりも好ましいと思う。人情のほうがイデオロギーよりも大切であると確信する。最近の相次ぐ科学的成果にもかかわらず過去2000年の間人間に大した変化はなく従って我々はなおも歴史から学ぶ努力を続けるべきだ、というのが私の信念である。歴史とは我々自身のことだ。
Civilisation / page346 ~347

受講生の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でございます。

ひなまつりの色2021/03/03



今日は上巳の節句。空気の冷たい1日でしたが、いいお天気になりました。

ひな祭りの色について・・。
緑・白・桃色の春らしいパステルカラー。桃色(赤)は魔除けの色。白色は子孫繁栄・長寿・純潔を表し、緑色は健やかな成長を願う色。

Green, white and pink are the pastel colors of spring. The color of pink(red) represents driving away evil spirits. While white represents descendants prosperity, longevity and virtue. Green represents healthy growth.

SDGへの取り組み2021/02/25



先日、産経学園での講座の中で受講生のお一人がSDGについて提議しました。SDGとは? 持続可能な開発目標Sustanable Development Goalsの略で“2030年までに達成すべき17の目標”のことです。

コロナ感染が広がる前から私が気になっていたロゴ。

でも昨年はこのロゴの意味が私の中であいまいなままとなっていました。今年に入り、コロナ感染も落ち着いてくると、社会は改めて何かに出動していきます。SDGもそんな取り組むべき活動の一つでもあります。


自国が脆弱しているときは、なかなか世界的視点から物事を俯瞰することができません。実際昨年などはコロナ禍の中で大変な時期だったし、実はそのコロナ前から自国主義が欧米諸国に大きな広がりを見せていたのです。
時代はめぐりめぐるわけです。 閉塞した社会はずっとは続きません。

さて、SDGが掲げるすべてのことが実現することは正直難しいと思います。でも、なにかしらこういうことを考えたり問題意識を持ったり、そして自分が出来ることは何なのか?を考えることが大切なのかな。と思います。

偶然にも産経カルチャーのレッスンの後に私の高校生の学生ともこのことについてクラスで話をしました。

APUに在学中の浅井さん(元春霞塾生のひとり)が様々な取り組みを積極的に別府から発信しており、今回このSDGの取り組みの一つとしてプレゼンテーションをしました。

彼だけでなく、多くの若者が取り組んでいます。 (T.M)

https://www.asahi.com/sdgs/article/other_00011/

「土曜英書講読――“A Short History of the World”」 の講座ご案内2021/02/21



昨年の7月に「英文で読む''civilisation'」を引き継がせていただき、残すところ講座もあと2回となりました。

新たに4月から新しく朝日カルチャー中之島で、「土曜英書講読――“A Short History of the World”」 の講座が始まります。

『タイムマシン』などのSF作品で知られるH.G.ウェルズは、歴史家としても優れた著作を多く残しています。なかでも、客観的な視点から人類の歴史を概観した“A Short History of the World”(邦題『世界史概観』岩波新書・ほか)は、白人中心史観からの脱却を目指した著者の意気込みが伝わる名著で、100年を経た現在も読み継がれている本。映像による解説なども加えながら、ウェルズの明瞭で洗練された英文を味わっていきます。

朝日カルチャーセンター中之島
第1&3土曜日 14:45-16:15
講師 南出照美

講座お申し込み朝日カルチャーセンターは06-6222-5222まで。

和泉シティプラザの講座4月からのご案内2021/02/18



和泉シティプラザでの英語講座のご案内。4月からスタートします。講座のお申し込みは直接お申し込み下さい。
シティプラザアカデミー 0725-57-6661


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