ミューズのコラム



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Biblio Salonのご案内。2024/01/25



先日の日曜日甲子園口校で今年初めてのビブリオサロンを開催しました。昨年に続いて ドリアングレイの肖像です。2月はお休みですが3月に2回開催します。途中参加でも全く問題ありません。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。ビジターの方も歓迎です。

ドリアングレイの肖像無事読み終えました。2023/12/25



クリスマスの今日、塚口カルチャーセンターにて今年最後のクラスとなりました。そして約1年半続いたドリアン・グレイの肖像を読み終えました。oxfordwormのテキストに原書を用いて日本語・英語で音読。人間の心理的描写を読んだり解釈したりとオスカーワイルドの書いたストーリーの世界に浸りました。受講生の皆さん、お疲れさまでした。

2024年の1月よりシェイクスピアのベニスの商人を読みます。テキストに合わせて原書と訳を所々入れて講義をしていきます。

ご用意していただく教材:
ーOxford Bookworms Library: Level 5: The Merchant of Venicevolume 5

ーヴェニスの商人 シェイクスピア(著) 福田恆存(訳)
出版社 新潮社
ISBN 9784102020043

開講場所:塚口カルチャー
開講日: 第2&4 月曜日 13:00-14:30

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

Wishing you a happy Christmas!

塚口カルチャーセンタードリアングレイのクラス2023/11/27



塚口カルチャーセンターで開講中の『ドリアングレイの肖像』12月でいよいよ終了します。あと2回の講義となりました!(受講生のみなさんお疲れ様でございます!)テキストと併用して英語の原文と日本語訳とともに朗読を楽しんでいきました。始めた当初はとても難しく苦労もしたかと思うのですが、後半は皆さん、感情を込めて文章を声にして読むこともとても上達していきました。いざ終盤を迎えるとなると『ちょっと寂しいですよね〜。』と受講生の皆さんと感慨を深めました。2024年1月よりシェイクスピアの『ベニスの商人』を読んでいきます。乞うご期待ください。

BiblioSalon@甲子園口2023/10/20



久々にアップしました。5月に甲子園口校で始まったBiblio Salon ドリアングレイの肖像いまも月1で定期的に開講しています。途中からの参加でも全く問題ありません。まったりと日曜日に開催しています。ご興味のある方、お気軽にお問い合わせください。

BiblioSalon @Koshienguchi2023/07/26



2回目のbibliosalonを7/23に開催しました。

1. ストーリーをまず聴く
2.いきなり日本語訳、でも英語の構文を意識しながらの訳出。前倒し訳。わからない語彙はそのまま英語で大丈夫。大切なのはサクサクと読むように訳す。大切なのは構文や文型を、意識すること。
3.段落ごとに確認しながら英語で読む。
4.ストーリーの情景や出て来る人物をについてディスカッション。
5.チャプターを流しで読みます。大切なのは読みながらストーリーが頭の中に映し出されているかです。
6.仕上げの読みはナレーター、登場人物にわけて朗読します。

受講生の皆さん、一回目よりも2回目綺麗にスラスラと音読できました。
これからの目標は、もっと感情を移入して読む事です。怒り、嬉しさ、冷たさなど声のトーンや速度で表すこと。

時間は8/20です。途中からの参加も問題ありません。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

この星で生きる理由2023/06/01



たまたま立ち寄った書店で見かけたこの本。パラパラとページをめくり購入することにした。人生は答えの出ない事のほうが多い。いや、答えなんてないのかもしれない。時には夜空に浮かぶ月や星に語りかけてみるのもいいかもしれない。老若男女関係なく勇気を与えてくれる本。

『この星で生きる理由』著:佐治晴夫 KTC中央出版

ドリアングレイの肖像画2023/04/15



甲子園口校にて月一度ビブリオサロンの講座を開催いたします。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
https://coneikaiwa.exblog.jp/32948541/

英語で学ぶ美術史 芸術家列伝-Botticelli2023/04/07



明日は朝日カルチャー中之島での月1度の講座「英語で学ぶ美術史 芸術家列伝」4月より''Sandro Botticelli''です。彼の有名な作品であるLa Primavera(春)は日本でもとても人気のある絵画の一つです。実はこの作品には沢山のメッセージが込められている図像画なのです。政治的背景、当時のルネサンス哲学解釈そして愛に権力などなど。様々な解釈がなされていてる絵でなんとも複雑!なるべく簡潔に違う角度から紹介し、受講生の皆さんと一緒に話し合っていくことが目標です。でも一番大切なことは、作品そのものの美しさを感じること。この作品には沢山の花が綿密に描かれています。一体どんな植物が描かれているのでしょうか?今の季節にぴったりの作品です。

Happy Easter !!2023/04/07



今日は久しぶりに一日中雨でした。でもこの週末はお天気になるということで春のお出かけにはもってこいですね。

さて今年のイースターは4月9日です。今回はイースターにちなんだピクチャーブック2冊を紹介致します。

●The Very Hungry Caterpillar’s EASTER SURPRISE
Published by Puffin Books

●Five Little Easter BUNNIES
Published by Bloomsbury

短い文章なので一通りの英語の音(フォニックス)を学んだお子さんならゆっくりとならトライして読むことができます。
また読み聞かせの時は、ただ文章を読むのではなく絵本に描かれている絵をお互い口に出し合ってお話しを楽しむのも良いかもしれません。絵から様々な発想そして発見を見い出していきましょう!

Happy Easter!!

朝日カルチャーのクラスにて2023/02/22



2/18日、月1度の朝日カルチャー中之島でのアートの講座の日でした。1月に引き続きフラアンジェリコの作品をみています。(来月もフラアンジェリコ。)

さて昨日の講義に受講者のお一人がある一枚の絵のコピーを持って来られました。T.S.Eliotの小説にこの作品について触れていて、この作品をみてもっと知りたくて….という事でした。

なかなかいいきっかけです。なぜなら日本には参加型で絵画について話しあう機会がなかなかありません。せっかくなので他の受講生のみなさんと作品を共有しました。

この絵は何世紀に描かれた作品?
画家は誰?
様式は?
それぞれ感じたことをみなさんに口にしてもらいます。

古代のテーマを取り入れた作品。
何世紀に描かれたのでしょうか?

多くの方はルネサンス初期?と答えられましたが、ルネサンス初期に神話に基づいた絵画(歴史画/history painting)はイタリアにおいて16世紀に発展しのちフランスの17世紀に引き継がれます。(私の好きな画家ニコラ•プッサンは歴史絵画の代表者の1人です。)

こちらの絵は16世紀としてもちょっとタイプが違います。2人の人物をドラマティックに焦点をあて風景がほとんどない、まるでここだけ切り取られたような作品!雲に着眼すると人が描かれている!ルネサンスにしては斬新すぎます。

こちらは19世紀に英国人によって描かれた作品👩‍🎨🖼

イギリス18~19世紀はロマン主義、著名な画家はウィリアム•ターナ、おもに風景画となります。あとイギリス絵画というと『ラファエル前派』が有名です。

さて18世紀までイギリスでは本国の画家よりもホルバインといったような外国の画家が活躍。(お料理と一緒)やっと18世紀になってイギリス人による画家が登場しました。1768年にロイヤル•アカデミーが設立されました。

こちらの絵の画家はGeorge Frederick Watts(1817-1904)
‘’Time, Death and Judgement “(1866)
この作品はミケランジェロとテッチアーノに影響を受けて描かれた作品です。

Time, Death and Judgment
1866
George Frederick Watts
English, 1817-1994

Oil on Canvas
91,5 ✖️72cm
Collection. Art Institute Chicago

私にとっても良い勉強になりました。
皆さんの気になる作品は何?ですか。

MUSEのインスタグラム2023/01/30



インスタグラムにて様々な情報をアップしています。是非ご覧ください。
@muse_eng_ bibliosalonでは本のことアートのこと。
@muse_eng_communicationではスクールにおける情報や案内など
定期的にアップしています。

英語で学ぶ美術史2023/01/24



画家・建築家として活躍したジョルジョ・ヴァサーリがルネサンス美術家とその作品について書いた『芸術家列伝』の英語版を読みながら芸術家の生涯や作品について説明していくこの講座、昨年10月から12月にかけてジオットを取り上げました。今年1月よりフラ・アンジェリコです!修道士でありながら素晴らしい画家であったフラ・アンジェリコは3人の芸術家を師としました。その3人の芸術家また、国際ゴシック様式について紹介しました。次回2月18日も引き続きフラ・アンジェリコについてみていきます。こちらの講座は朝日カルチャー中之島で開講しています。お気軽にお問い合わせください。今年も宜しくお願いいたします。

ジョルジョ・ヴァサーリ著の芸術家列伝(Lives of the Artists)を読む2022/12/22



10月から始まったこちらの講座。10月から12月の3ヶ月はGiotto について紹介しました。後期ゴシック時代、ジオットがルネサンス期の先駆者の1人であったことは間違いありません。ただこの時期の変わりゆく社会が近代ヨーロッパ史を形成していきました。疫病、飢饉、戦争そして宗教などなど。ジオットの友人であったダンテについても話は広がりました。
ルネサンス期に入るにあたりやはり人間性。美術を通してみていくルネサンスですが、やはり人間がおりなす世界。
愛や壮大さといった裏には権力やお金にからむドロドロ争い。そういったことをひっくるめてみていくこちらの講座は決してただただテキストを読んでいくのではなく、美術的技法の話だけでなくヒューマンドラマの展開についても語り合っていきます。

ジョルジョ・ヴァサーリ著の芸術家列伝(Lives of the Artists) から何人かの芸術家を取り上げていきます。
英語のテキストを音読し、ピンポイントとなるところに説明を加え当時の時代背景を入れて美術家の作品をプロジェクターを用いてビジュアル的にわかりやすく紹介していきます。

英語学習の側面だけでなくルネサンス時代の美術家や彼らの作品を通して、ルネサンスの時代背景を読み取っていくのが狙いです。また受講生の皆さんにも参加していただける講座を目指しています。

来期の1月からフラ・アンジェリコ(Fra Giovanni Da Fiesole)そしてベルリーニ(Gionvanni Bellini)を取り上げます。

この講座に関するお問い合わせはお気軽にMuse English まで。
ただしこちらの講座のお申込みは朝日カルチャー中之島となります。

13歳からのアート思考2022/10/03



先日、書店で目に留まった黄色い一冊の本。『13歳からのアート思考』。以前も何度か目にはした本だけど手にとってみることはなかった。でも今回はどういう訳か惹かれてしまい購入。

英語教育に携わり早くも27年、ここ数年、英語で美術史を学ぶ、といったレッスンも増えつつある。『こうであるべき』発想が日本教育の中でまだまだ根強い一方で、何か新しい取り組みでアプローチしていく教育機関も少なくない。外国語学習に限らず、母国語もそうだけど、思考するのに違う側面からものを捕らえるのは大切。なぜ? に自分の問いに答える事は出来るのか? アート=美術と考える人が多いと思う。はたしてそうなのだろうか? この本はオリエンテーションに始まりクラス1から6。そしてエピローグで終わる。なんか参加型のようなやりとりで進んでいくからどんどん惹き込まれていく感じ。この本の解説者の佐宗氏は『知覚と表現という魔法の力』とコメント。社会人、小さなお子さんを持つ保護者の方、そして学生諸君にも手にとってもらいたい一冊。

『13歳からのアート思考』
著者 末永幸歩
出版社 ダイヤモンド社

新しい講座のご案内2022/08/18



朝日カルチャー中之島にて10月より新講座が始まります。

画家・建築家として活躍したGiorgio Vasariの ''THe Lives of the Artists''をもとにルネサンス美術を学びます。この原書をかいつまんで音読をしていきます。

2022年10/15 15:00-16:30 @朝日カルチャーセンター中之島

ゴッホに浸るには・・。2022/06/28



前回に引き続いて・・・、原田マハさんの作品。数年前に彼女の『たゆたえども沈まず』を読んだことがあります。この小説のタイトルはパリ市の標語から拝借したとのtこと。パリ市を象徴するエンブレムの一部にFluctuat nec mergitur と書かれたラテン語。この日本語訳が『たゆたえども沈まず。』(揺れはしても決して沈まない)という意味になります。とてもしなやかでそんな中にも凛としたイメージの表現だと思います。

今回『ゴッホのあしあと』を読みました。たゆたえども沈まずを読んでいたので、なるほど。原田マハさん、こんな思惑で小説を書いていたのね。と思いながら読み進めました。

これは私の個人的なことなのですが、以前は古代ギリシャやローマそしてルネサンスから新古典主義といった古典的な芸術作品のみにしかあまり興味が持てませんでした。19世紀の印象派といった作品に関してはビジュアルだけの楽しさのみで深く作品を観ることをしていませんでした。どういうわけかここ2,3年、少しずつ、自分の持つ興味に変化がでてきたように思います。それは絵画というものだけに限らず文学作品だったり音楽にも関係してくることなのですが、こういったものが特権階級の人だけのものではなく、一般市民や民衆レベルといった世俗的かかわりが広がっていくからなのかなと思います。そこには人間が繰り広げるドラマがある。神聖なものだけでなく私たちの日常、はては、戦争や疫病革命といった主題をあてたもの・・。

『ゴッホのあしあと』を読む前に『たゆたえども沈まず』をまず読むことがオススメ。  (T.M)

『美しき愚かものたちのタブロー』2022/06/22



先日久しぶりに書店にて原田マハさん著の本を手にとりました。『美しき愚かものたちのタブロー』

どんどんストーリーに引き込まれていく。まるで自分がその中にいるような。久しぶりに原田マハワールドに入り込んでしまった。6年前に訪れたジヴェルニー村に想いを馳せて。

『美しき愚かものたちのタブロー』 文春文庫 著:原田マハ

ー『日本に美術館を創りたい。』その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。国立西洋美術館の礎“松方コレクション”誕生秘話。ー

The Supper at Emmaus2022/06/07



The Supper at Emmaus, 1601
Oil on canvases, 141cm /// 196,2cm
Michelangelo Mersi da Caravaggio(1571-1610)

National Gallery

バロックを代表する画家、カラヴァジョ。破天荒な人生を送った彼はヨーロッパで当時逃亡生活を送り38歳という若さで人生の幕を閉じた。
ドラマティックにそして独特の明暗法を用いて宗教画を描きあげたカラヴァジョの作品は他の画家に後に大きな影響を与えた。

この作品は『エマオの晩餐』、エマオに復活したイエス。旅をしていた弟子達と出会う。イエスと知らずに弟子達は宿に招く。イエスだと気づいた弟子たちがそれに気づいたワンシーン。弟子たちの驚愕したシーン、後ろに立っている男が怪訝そうにイエスを眺める。そんな中、テーブル前方の果物はテーブルから落ちるか落ちないかで静止している。まるで映画のワンシーンのようにリアル感を感じる。

After his Resurrection, Christ walked to Emmaus with two disciples, who only recognised him when they dined together. The dramatic effect with contrast between light and shade shows us the moment of realisation in superb detail.

Ophelia among the Flowers (1905-08)2022/05/02



Odilon Redon の作品。オフェリアはウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』(Act IV, Scene VII)に出てくる登場人物。

復讐に燃える恋人ハムレットに、冷たい態度を取り続けられ更に、父親であるボローニアスが殺されてしまう。オフェリアは自ら川に身を投じてしまう。
オフェリアと花。そこには沢山のメッセージが含まれています。オデロンの作品も沢山のお花が描かれています。ちょっと幻想的でぼんやりと抽象的に描かれた絵はオフェリア自身の心理を表しているような感じさえします。

オデロンはこの絵画を作成した時期1900年から1908年の間からパステルや油絵を使う事で叙情詩的に絵画を表現し始めていきました。当時フランスでは多くの印象派アーティストが日本の木版画に魅せられました。このオデロンのアブストラクトな技法もどことなく影響を受けているように感じます。

またシェイクスピアのハムレット戯曲のオフェリアを用いた作品は19世紀に画家の間で作品として取り上げられました。

こちらの作品はThe National Gallery に展示されています。

重ねてシェイクスピアの戯曲『ハムレット』文庫で出版されています。是非お手にとってみてください。

ハムレット (新潮文庫) 文庫

フランス語で読んでみる2022/05/02



時事から、アート、経済、歴史、科学そして哲学。わかりやすく記事にまとめられています。

フランス語中級以上学習者におすすめです。
https://lelephant-larevue.fr


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